○ 原点に戻って 古文文法は、量は少ないし難しくもない。基本的なこととポイントをしっかり押さえておけば十分である。
古文を苦手とする方の多くは、文法の知識が欠如していると思う。「れ」がここでは可能の意味、ここでは完了の意味になるなど、1つの文字が場合によって意味・役割が変わるため、混乱を生み出しやすいばかりか、そうした意味・役割を知っておかなければ古文がまるっきり読めないので、重大な影響をもたらす。
このようにきわめて重要な古文文法の基礎知識。特に動詞・助動詞の活用などを習ったのは、皆さんが高校に入学してまもなくの頃だったと思う。時間の経過などにより忘れてしまい、古文文法が抜けてはいないだろうか。
「古文が苦手」「読めない」「解けない」という方は、まずは古文文法をしっかり勉強しよう。これが身に付けば、古文の実力がだいぶ変わってくる。
○ ある程度習った方は 古文文法は、動詞・形容詞・形容動詞・助動詞の活用(「ら・り・り・る・れ・れ」など)の暗記、意味(可能・尊敬など)の暗記など、結局は「暗記」である。この暗記をした上で細かい「ポイント」を押さえていくのだが、こうしたポイントは英語に比べれば断然少ないので、長い解説をダラダラ読まずに、演習を通して身につけていけばよい。
そこでおすすめなのが、次の2冊である。どちらか1冊をやればよい。
「
基礎から学べる入試古文文法」(代々木ライブラリー)
「
ステップアップノート30 古典文法基礎ドリル−改訂版−」(河合出版)
古文文法は大体出来ている方も、受験に必要なポイントを押さえるために、どちらかをやってみて欲しい。
これら2冊は、一通りやったら1回復習し、必要があれば、さらにもう1回復習すれば身に付くだろう。あとはやらずに、入試直前にザッと復習すればよい。
○ 文法初心者の方は 以上の2冊の解説は、ポイントに絞った簡潔なものである。そのため、古文文法を始めて勉強する方や、勉強したことはあるがほとんど覚えていないという方は、次のような解説の詳しいものをやろう。
「
富井の古典文法をはじめからていねいに」(ナガセ)
「
望月古典文法講義の実況中継」(語学春秋社)
「
荻野文子の超基礎国語塾 マドンナ古文」(学研)
どの本を使っても、活用や意味については暗記するしかないので、しっかりと徹底反復して鍛えよう。暗記が大変だ、という方は
「
歌でおぼえる古典文法・文学史」(河合出版)
をつかってみてはいかがだろうか。詳しくはレビュー記事を参照されたい。

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